先週の宣言どおりチーム・バチスタの栄光を観てきました。
一応、先に言っておきますが、この感想は原作を読んだヤツの感想です。
まず…
全体的にストーリーがおっとりとした展開で進みます。
これは主人公、田口のキャラに合わせたのかと思わせるゆったり感なんだけど、それがこの作品では良い効果をもたらさない。
たとえば手術シーン。バチスタ手術という難度の高い手術なんだけど、その緊迫感や術中のトラブルも緊迫感がない。術中の緊迫感ならドラマの医龍の方がよっぽど良い。
たぶんこれは監督の問題ではないか。監督の中村義洋監督は「アヒルと鴨のコインロッカー」の監督。そう考えるとおっとりとしたストーリー展開はうなずける部分はある。
ただ、これが白鳥の登場でほんのちょっとだけ変わる。ほんのちょっとだけど…
田口中心のストーリー展開が序盤続くせいでゆったりとしているが、白鳥の一直線の突っ走り行動のおかげで多少は良くなってくる。ただし術中シーンは終始ゆったりしているけど…
この原作は、このミステリーがすごい大賞を受賞している作品。エンターテイメントとしても楽しめる作品だけど、この映画はその原作を間違ったほうに崩している感じがする。
たとえば主人公の田口は男から女に変更されている。血を見るのが嫌いで見ると気絶するという医者としては最大の欠点を持っているため、内科の、しかも不定愁訴外来という人の愚痴を聞いてあげ患者の不満やストレスを軽減させるという仕事をしているが、それをちゃんと描いていない。しかも最後には女ということでの恩恵みたいなものまで受けているし…
次に白鳥。この白鳥は通称、ロジカル・モンスターと呼ばれ、彼が係わる場所はめちゃくちゃになると言われるくらいの厄介者。しかし映画版では、この説明が無いため、白鳥の持ち味が生きていない気がした。
そして最悪は、ストーリーの中に出てくるソフトボールのシーンとロックのシーン。
あれは意味が無い。
あんなことするなら二人のキャラクターをもっとちゃんと描くか、上映時間を短くすればいい。
…と、散々不満を言っているけど、はじめに言ったとおりこれは原作を読んだ、原作が好きなヤツの感想。
原作を読んでいない人には、そこそこおもしろいと思える作品だと思う。
少なくとも同じ日に公開した子供向けと化したスピンオフ映画なんかよりかはマシかな。その話は明日に持ち込みますが…